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「深まる森林とのかかわり」
(2020/Februry)

 

プロフィール 素顔

 
 長年、東京での大都会暮らしで自然と殆ど縁がなかった私が、自然の素晴らしさに目覚めたのは 8年
前に屋久島に滞在をしたことがきっかけでした。登山口から長いトロッコ道と登山道をつないで縄文杉に巡り会えたときの感動や、屋久杉の巨樹の美しさに息を飲んだこと、そして、霧に覆われた森林に優しく包まれたような感覚に癒されたことを昨日のように覚えています。それから登山を通して自然に触れることが一つのライフワークになりました。

皮剥き作業


 年間を通して山を歩いていますが、楽しいと感じていることの一つが、森林を歩くことです。日本列島は南北に長く、四季があり、豊かな生態系を育んでいます。同じ山でも森林は、季節の移ろいとともに、豊かにそして繊細にその表情を変えていきます。樹木の根元を見ると色とりどりの花が咲き、シダが群生し苔の絨毯が広がり、耳をすますと囀る鳥の鳴き声や渓流の流れる音が聞こえ、踏みしめる落ち葉や土の感触に大地との繋がりを感じます。
   また、夏になると日本アルプスのような高峰に登るのですが、亜高山帯の美しいシラビソやコメツガの森林を歩くことや、夏の短い間にしか咲かない高山植物の色彩豊かな花々を見るのが楽しみです。
    下山の途中でだんだんふもとに近づいていくと、人によって手入れをされた杉や檜の人工林が多くなり、自然と人との関わりを感じます。それまで都会にいたのでは実感の湧かなかった里山の暮らしや林業に関心を寄せるようになりました。
 このように様々な山行体験を通して人間の生活や人生が、豊かな自然とは切り離せないように感じるようになりました。自然に関わる活動に参加をして自然と人との関わりの理解を深めていきたいという思いから森林インストラクターになりました。

杭作り


しかし、林業の体験が乏しかったので、身体を動かして森づくりを学びたいと思いました。奥多摩にある大自然塾・鳩ノ巣の山で行われている「実践・森づくりの技術講座」で、森づくりの基本的なことについて学びました。そして、研修も終盤を迎えたときに、実践の場として入会したフィールドの一つが、この「お日の森くらぶ」です。
   最近は、実際の森づくりの現場体験を重ねていくうちに、登山よりも自然との関わりが深まっていくことを感じています。山に登ると自然を五感で感じますが、全身を動かしながら、森林施業に携わると、森林や樹木との関わり方がいっそう深くなります。
 
森林の中で道具を使って作業をしていると、樹木と命のやりとりをしているように感じることがあります。たくさんの命をいただくことで人間の生活は成り立っていることを実感します。その一方で、いただいた命に感謝の念を抱きつつ、その生かし方について深く考えを巡らします。
最近は、生命全体のサイクルの中で森林が辿ってきた歴史や未来に想いを巡らすようになりました。生命全体を鳥瞰すると、文明が進歩し自然と切り離された都会で暮らしていても、命の循環の中にいることを感じています。
 
また、林業の作業である間伐、下刈り、枝打ち、造材などの作業を実際に体験していくうちに森づくりの工程に関して体験的な理解を深めることになります。そして、樹木の用途を意識するようになると、人と森林との関わり方がだんだん立体的に見えてきます。山から都会へ帰ってくると、加工された木製品の中に、森林を感じることがあります。人間の生活の中心である衣食住の大部分を、森林の恵みに依存していることを感じるようになりました。

伐倒作業


また、森人の仲間と、一緒に活動するのが楽しみです。経験豊かな森人から技術的なアドバイスをいただいたり、植生について教えていだだきます。自然を大切にし、お互いの個性を重んじ、人間性豊かな森人から、森づくり以上のことを学ばせていただいています。森づくりは、共同作業ですので、チームワークが大切です。自分や仲間や道具や生態系を慮りながら、段取りを考えつつ安全に作業をすることは、自然や命を大切にすることにつながっていくような気がいたします。声をかけあいながら森人と作業を終えた後は、身体の中の細胞が活性化したように、充実感で満たされます。森林で森人と一緒に作業をすることで山から何かをいただいているような気がします。御神木や山の神に手を合わせると、すべての自然に八百万の神がいるように森林は私たち日本人の精神性にもつながっているような気がします。
今後の森林の活動で大切にしたいことは、体験を通して湧いてくる感覚や感情や問いです。百聞は一見にしかずで、森林で身体を動かした作業体験が、身体に記憶されていくようです。まだまだですが、少しづつ技術を身につけ森林を観察する眼を養い、次に森林に入ったときの体験につなげていきたいです。森林の声、森人の声、心身の声に耳を傾けながら楽しく活動に参加をしたいと思います。
 

道補修中


 

プロフィール
名前: R_Kishimoto
活動フィールド: お日の森くらぶ、パウロの森くらぶ、奥多摩大自然塾鳩ノ巣の山
趣味: 登山、聖地巡礼、身体の声をきくこと(やさしいヨーガや気功など)
所属団体 :森林インストラクター東京会、お日の森くらぶ


林業ボランティアに参加して
(2020/Februry)

 

プロフィール 素顔


 

○林業ボランティア活動参加へのきっかけ

 林業ボランティアに参加したきっかけは、森づくりフォーラムの代表理事、内山 節さんの著作を読み人と山の共生のために自分も山の傍で何かできることはないかと考えたことでした。元々、大分県出身で山が身近な土地柄で育ったため、東京に来てからは自分で出向かねば自然的な緑を見かける機会が少なくなったことを寂しくも思っていたところでした。季節限定の林業ボランティアに参加した折に継続的に参加できるお日の森くらぶを教えていただき、それから数ヶ月通っています。
 

作業のひと時、先輩と


○森の事は良くわからなかったが・・先輩からの丁寧な指導

 森林のことについて興味はあれども右も左も分からない状態だったのですが、お日の森の先輩方に道具の使い方や山での心構えを丁寧に指導していただいたおかげで、徐々に周りが見れるようになってきたように感じます。山に慣れていくためにも続けていきたいです。
 

作業を教えていただく

  
○お日の森は魅力的な森

 私の故郷は杉林ばかりだったこともあり、お日の森のフィールドは広葉樹や天然林が多く豊かな植生がとても魅力的な場所だと思います。お日の森くらぶの先輩方が手を入れて整えてきた山の美しさがあります。 
 

○山を持続させるのは人と時間が要る気の長い事業、あなたも一緒に参加しませんか

 放置林も多い中、山を持続させるということは人手と時間がいる気の長い作業だと近くで見て感じました。ですので、多くの方が山に気軽に少しずつでも関わっていくようになればいいなと思っています。私のように自然が好きで興味があるという方はもちろん、本格的に学びたい方にとっても森林インストラクターの資格を持っている先輩方も多い上に、作業も本格的ですのできっと勉強になります。
 

投稿:junko_ma お日の森くらぶ会員


addition


 

■森の散歩道について

森の散歩や野外活動中、目線変えたり環境の変化によっていままでなにも感じなかったものが非常に新鮮に感じたり、新しい発見をすることが良く有ります。
そしてこのことを他の人に伝えたくなることがあります。
このコラムはそのための皆様のコーナーです。
投稿は自由です。文章の長さ、写真の添付数の制限は行いません。
ホームページ化を行う上において制約が生じるものについては本文の趣旨を変えずに投稿者のご了解を得た上で編集し掲載します。
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【投稿先】

お日の森くらぶ
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