チェーンソー講習会報告

開催日 2023年6月10日

集合写真

 
昨年に引き続き今年も会員向けのチェーンソー講習会が開催されました。天気は梅雨のさなかにしてはまずまずです。はじめに、代表からの全体注意。チェーンソーは正しく用いれば大変便利な道具であること、ただし事故も多く、常に安全第一を心がけるべきこと、とにかく触る機会を増やすことが上達の秘訣であること、など。その後、点検・目立てを経て、初級、中級の二班に分かれてさっそく開始です。今年ははじめてバッテリー式のチェーンソー2台も導入されました。

みんなで目立て


[初級班]今年は1名の参加、濃密な個人指導が一日続きました。チェーンソーの各部について基本事項の説明のあと、スプロケットカバー、ソーチェーンの取り外しと取り付けの練習。ソーチェーンの張り具合を調整しながら取り付ける感覚が大事。山の神広場で、実際にチェーンソーを使い、玉切りの練習から。上から下へ、下から上へと、刃を入れる角度を変えながら、それぞれ何度も行います。両持ち材、片持ち材それぞれで、刃がかまないように切るにはどうするのかなど経験的に学びます。その後は、伐倒に備え受け口の切り方。受け口は、倒す方向を考え、チョークで線引きし。斜め切りは最初に水平に軽く切れ目を入れてから斜めに刃を入れる。いずれにしろ、無理に軌道修正しようとしてチェーンソーをこねることは禁物です。最後に小屋に戻って、作業後のメンテナンスを行い終了。初体験でこれだけみっちり指導を受けられる機会はそうはありませんね。

エンジンかからんなあー

ロープよ 上がってくれー


 
[中級班]7名が参加。今回はとにかくなるべく多くの参加者に実際の伐倒を経験してもらうべく、さっそく中村さん林地へ向かいます。伐倒ではとにかく安全確保が最優先。逃げ場所を準備すること、作業の支障になる要素をあらかじめ取り除くことに時間をかけ、危険を察知したらすぐに逃げられる姿勢を全作業通じて保つことが重要と再確認します。

集中の時間


今回参加の方々は、ある程度の現場経験があり、また今回、胸高直径15cmから25cm程度のやや細めのヒノキを扱ったため、実際にチェーンソーで切る作業にあまり時間はかからず、受け口、追い口とも、まずは合格点。

できばえ講評


ただし急斜面上での足場確保にはそれぞれかなり苦労させられました。平地と斜面では角度の感覚が大きく異なることも実感。林地は細いヒノキが混み合っており、ほぼ目標方向に倒しても、林冠の枝同士がからみ合い、多くの場合掛かり木となってしまいました。チルホールを用いて牽引しなんとか倒しましたが、樹幹が円弧を描くほどに激しくしなる場合もあって、ヒノキの粘りには驚かされました。

ねばるヒノキくん


現場での昼食を挟んで、この日5本の伐倒を完了。講師の段取りのおかげです。材の引き上げと処理は次回の定例作業へのプレゼントとしました。それぞれの参加者にとって、貴重な経験となりました。講師のお二方ありがとうございました。

チェーンソー講習会報告

開催日 2022年6月11日

 かねてから要望の多かったチェーンソーの内部講習会が久々に開催されました。まずは全員で実習のために用意してあった材を運ぶところから。これがなかなかの重労働です。

材運び

その後、初級と中級の二班に分かれてそれぞれ講習開始。好天にも恵まれ、実り多い日になりました。講師を務められたお三方、どうもありがとうございました。 
[初級班]
4名の参加。道具小屋前でチェーンソーの各部について基本事項の説明のあと、スプロケットカバー、ソーチェーンの取り外しと取り付けの練習。ソーチェーンの張り具合を調整しながら取り付ける感覚が大事。次にガソリンと2サイクルエンジンオイル50:1の混合液を作り、チェーンソーの燃料タンクへ注入する作業。チェーンオイルも満タンに注入。午前中はここまで。昼食後は、山の神広場で、実際にチェーンソーを使い、玉切りの練習から。上から下へ、下から上へと、刃の入れる角度を変えながら、それぞれ何度も行う。スパイクを用いて、安定させる切り方なども習得する。

受け口作り

続いて、伐倒に備え、受け口の切り方を習う。受け口は、倒す方向を考え、チョークで線引きして行う。斜め切りは最初に水平に軽く切れ目を入れてから斜めに刃を入れる。いずれにしろ、無理に軌道修正しようとしてチェーンソーをこねることは禁物。最後に小屋に戻って、作業後のメンテナンスを行う。残った混合液を容器に戻し、スプロケットカバー内に付着した木屑をきれいに掃除、エアフィルターの掃除も行う。次いで、ソーチェーンの目立て。自分の体の位置を調整しながら、30度方向のゲージとやすりを使っての作業。一日じっくりチェーンソーに向き合うことで、初体験の会員も今後に向けてのモチベーションが高まった。

作業後のメンテナンス講習

 [中級班]
5名の参加。安全注意とガイドブックの紹介などから入り、燃料の準備と始業前点検の後、ひとしきり玉切り練習。地面の高さにある材を切る際などはスロットルを常時全開にしないアクセル・コントロールも大事と学ぶ。腕だけで支えずに、体の側面にチェーンソーを近づけて楽で安全な姿勢を探すこと、チェーンソーが進みたい方向と自分が切りたい方向を無理なく一致させることが重要。その後、中村さん林地に向かい伐倒の実習にかかる。練習ということで新品のソーチェーンをつけさせてもらえた。伐倒ではとにかく安全確保が最優先。逃げ場所を準備すること、作業の支障になる要素をあらかじめ取り除くことに時間をかける。

ヒノキの伐倒実習

まずは胸高直径25cmのヒノキの除伐。5m程度までロープをあげたのち受け口、追い口と切り進み、くさびを打ち込み、ロープを引くことで目標通り倒す。受け口が若干曲がり、多少の裂けが生じたもののまずまず。ここで昼食。午後は伐倒木の枝処理と安全確保の作業、

切り株で受け作り練習

切り株を使った受け口作りの実習を経て、二本目の除伐にかかる。上部で二股に分かれた胸高直径30cmのヒノキは重心がやや見えにくい。ロープをかけた後、方向を慎重に見定めつつ受け口から追い口に進む。ほどなく梢が揺れはじめ、くさびやロープ使用以前に目標の方向通りに倒れた。重心方向と伐倒目標方向が一致していたと考えられる。切り口を検証。水平に切っているつもりでも、斜面での作業の影響から切り口は傾斜している。

本日の成果

枝処理ほか片付けの後、山の神広場に戻りメンテを行う。講師の丁寧な指導のおかげで、みなそれぞれあらためてコツや勘所をつかむきっかけを得た。いずれにしろ継続的な現場での積み重ねが必要不可欠との指摘を受ける。

集合写真

お日の森へのアクセス
お日の森Google Map
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■お日の森フィールド

JR高尾駅を降りてから歩いて約15分の所にお日の森があります。 ここにはまだアナグマや狸そしてイノシシが住んでいます。
沢もありますがいまではほとんど涸れており普通は水が流れていません。 過ってこの沢にはたくさんの沢蟹がいました。 森の中にはたくさんの蝶などの昆虫が飛び回っていました。
私たちは昔のような豊かな生物が生息できるような森への再生を目指して活動しています。

【くらぶの目的】

・60年間放置された雑木林を市民のボランティアと西浅川山林組合が協同で手入れすることにより、かつての美しい雑木林の復元を図り、共有の資産として将来に残す。
・都市住民の子供達や近隣住民の自然体験の学習や遊びの場に活用出来る事を目的に計画作りと整備を行なう。

【イベント参加申し込み案内】

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【活動場所】 

八王子市西浅川町156-1及び2(西浅川山林/通称“お日の森”)2.87ha JR高尾駅・京王線高尾駅 北口より徒歩約15分

【定例活動日】毎月 

■お日の森:第2火曜日&第4日曜日
■駒木野:第2土曜日